レコードストアデイの盛り上がりを伝える英インディペンデント紙より

4月17日発売のイギリスの新聞 (Independent) に掲載されていたレコードストアデイ関連の記事より。

「A New Spin On Old Vinyl」
レコードストアデイは、インディペンデント系の音楽ショップがダウンロードに変わるものとして魅力的にヴァイナルレコードを提供しています。

レコードストアデイ(RSD)は2007年にアメリカの音楽ファンが、ローカルレコードショップの存続を危惧して、レコード文化を祝うイベントとして生まれました。7年後の現在それは世界的な祭りとして大きく成長しています。

アメリカでは700のショップが参加し、ヨーロッパにおいてもフランス、イタリア、トルコ、スペインなどで行われ、200以上のショップがあるUKでもPixies, Quantic Soul Orchestra、そして驚くことにOne Direction限定盤を手に入れるために100人以上の行列ができるでしょう。

One Direction はMidnight Memoriesのピクチャー盤で5000枚のリリースが用意されています。

ラジオプレゼンターのTom Bonnet 曰く、“重要なことは、インターネットは幅広く情報を届けることはできても、信用できる門番のいるショップにいけば、いつもより面白くて、質の高い、特別な盤を教えてくれる”

RSDの成長は、レコードショップを支える献身的な音楽ファンの強い気持ちの証である。

この20年の間に、音楽はスーパーマーケットで売られるようになり、ダメージの最も大きい原因はインターネットでした。
これによりHMVは倒産し、トレードは続いているけれどもUKでは最後のレコードストアチェーンとなっています。

しかしRSDは事実その目的を達成し、ショップの生き残りと繁栄を確かなものにしているか?

数字をみると2004年から2009年の間に、540ものショップがなくなり、それ以降は閉店率が下がり、2013年は293のショップが296に若干上昇している。

RSDはショップに対してより多くのインストアライブを行ったりカフェを持ったり、よりレコードを販売することで自信を付けさせて来た。

一方でビヨンセの新譜は、ショップを通してでなくiTuneでのみ独占オンライン販売され大ヒットとなっている。

もしレーベルがレコードストアデイに独占して発売すれば、年間を通じてショップをサポートできるのではないかと「Whatever Happened to Record Shops」の作者Graham Jonesは言う。

レコードショップはこれからだって目抜き通りに建つことだって多いに可能性としてある。そのためには生き残りと成長をかけて常に新しい魅せ方をして行かなければならない。

One Direction 
http://www.onedirectionmusic.com/static/news/midnightmemories-recordstoreday.html