伝説の銘機「Fairchild 660」をアナログ装置デザイナーの鬼才「ティム・デ・パラヴィチーニ」が彼の持つ膨大な知識と経験を元にアップグレードさせて現代に蘇らせたリミッター/ コンプレッサーが「EAR 660」です。
「EAR 660」は、しかし、単なる歴史的機材のレプリカでもなければ、ビンテージ機材ブームに乗じた産物でもありません。
そこには、真に感動的な音を求め、情熱的な音楽を創造するサウンドアーティスト達のために、パラヴィチーニの比類なき音楽装置造りのノウハウが結晶し、最高のパフォーマンスを引き出すためのデザインが施されています。
「EAR 660」は、「EAR 825Q」プロフェッショナルイコライザーと共に、数々の世界の著名スタジオの機材ラックに収まり、新たな音源の作成やミキシング、マスタリングの現場で活躍しています。
ジェームス・ガスリー(ピンク・フロイド)、ダグ・サックス(The Mastering Lab)、ジム・ケルトナー、リンゴ・スター、アンディー・ジャクソン、エドウィン・コリンズ、マイケル・ブラウアー、ジョー・ガストワート(Joe Gastwirt Mastering)、ポール・スタブルバイン等々の音に非常にシビアなミュージシャンやマスタリング、及びミキシングエンジニア達の強力なウェポンとして、ハイレベルなプロの環境下においてその威力を発揮し続けています。
パラヴィチーニが長年に渡り開発を続けてきた、真空管とトランスフォーマーを独自の回路構成で接続する「トランスカップリング」という技法を活用し、またEAR/ パラヴィチーニデザインの機材に共通するシンプルなサーキットスタイルを持ちます。
イージーオペレーションを実現するスタンダードなアタック/ リリースタイムを持ちながらも、特筆すべきは、そのアタック/ ディケイの限界範囲における高い柔軟性と、傑出した透明度、そして瞬間的なレスポンスの高さが、多くのトッププロ達が「EAR 660」を愛機として使用する大きな要因となっています。
「EAR 660」の持つポテンシャルに触れれば、その生命感に満ち溢れた豊かな音楽性と人間による演奏が奏でる感動的な情緒や音楽の中に込められたメッセージを伝えずにはいられなくなることでしょう。
Specifications:
入力&出力インピーダンス: -600Ω(バランス&フローティング)
ゲイン(MAX): -20dB
入力&出力オペレーティングレベル: +4dBm
最大出力(1% ディストーション): +16dBm リニア、+10dB@10dBコンプ
アタックタイム: 0.2 -0.8ms バリアブル
リリースタイム: 0.3 -5s バリアブル
リリースタイム( クラッシックSetting): up to 25s(サスティンハイレベル)
コンプレッションレシオ: 1:1 to 10:1(アジャスタブル)